韓国の仁川(インチョン)にて、アジア大会が終わってからしばらく経ちますが、アジアパラ競技大会は、ただ今真っ最中です。
(オリンピックのあとにパラリンピックが行われるように、パラ大会は、あとから行われます。)
今回、私のレッスンを受けて頂いている加藤有希さんが、陸上女子100mと200mで銀メダルをとりました!
(上の写真の左と、下の写真の右です。)
今回は、大会間近に、肉離れを起こしてしまったので、どうなるかと思いましたが、本当に良かったです。
ダンスの効果は間接的なものですし、私の力も小さいのですが、障がいのこと、競技生活のこと、加藤有希さんのことを知ってもらう機会になったら嬉しいので、少し詳しく書きたいと思います。
パラ競技では、障がいの種類や程度に応じてクラス分けがされていて、加藤有希さんは、T36というクラスに参加しました。
これは、脳性麻痺の真ん中程度のクラスです。
脳性麻痺は、どういうものなのか、
どのように陸上に関わってきたのか、
丁寧に書かれている記事をご紹介します。
こんな人たちに会ってきた「ロンドンパラリンピック出場選手にインタビュー」
(神奈川県作業療法士会ニュースNo.160より)
この記事にもあるように、脳性麻痺で困ることは、体が緊張しやすく、そうすると、思うように動けなくなったり、また、硬直することにより痛みが出たりすることです。
筋力トレーニングや走りこみ等、体に力を入れることは既に行っているので、私のレッスンでは、なるべく力を抜いて、バランスよく効率よく体を使うことをお伝えしています。
それには、精神的なリラックスも必要で、また、トレーニングを続けるための気分転換にもなるように、楽しく踊っています。(サルサ、ズーク等のペアダンスと、サンバ、ヒップホップ等の一人で踊るダンスをやっています。)
こういった選手は、会社からだいぶ優遇されているんだろうと思っていたのですが、話をきいてみると、時間の面でも費用の面でも、サポートしてもらえるのはほんの一部でした。
日々の練習、遠征等、ほとんど全部自分でやります(私のことも、レッスン場所も、ご自分で探してきました)。
パラリンピックでメダルを取った実績があっても、毎年、地方大会から勝ち抜いていく必要もあります。
これを、会社員として働きながら、もう十数年も続けているそうです。
今までチャリティーに参加して下さった方に、この場を借りてお礼いたします。
どうもありがとうございます。
現在41歳、現役。
猫やアイドルや音楽が好きな普通の女子でもあります。
(女子といえる位、精神年齢が若い!)
強さはそこから来るのでしょうか?
私にとっては、自分の力で面白い人生を切り開いている、刺激を受ける人です。
好きな事を貫いて、がんばっているから応援したくなる。
そして、一緒に踊ることが楽しいです。
チャリティーパーティーにて 有希さんとご主人と
パラ大会、報道が少なめですが、盛大に行われてますので、是非チェックしてみてください。
アジアパラ競技大会 公式ページ(英語、韓国語)
http://blog.incheon2014apg.org/eng/
日本障害者スポーツ協会 特設ページ
http://www.jsad.or.jp/
NHK 特設ページ
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3300/
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追記
11月初旬に行われた長崎国体(全国障害者スポーツ大会)では、見事、金メダルを2つ獲得(100m/200m)、大会新記録も更新されました。
本当におめでとうございます。
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追記2
この後に書かれた記事。
フォーラム通信(横浜市男女共同参画推進協会)2015春号「女性アスリートの挑戦」より。
https://drive.google.com/file/d/0B0zB927uFMI7T3NTT1J4cGI0ZjA/view?usp=sharing